2016年4月17日日曜日

英語読書会(2016年4月)のご報告



英語読書会報告2016-4月

2016年4月の英語読書会では、MERE CHRISTIANITY BOOK4 「人格を超えたもの-三位一体論序説(BEYOND PERSONALITY:OR FIRST STEPS IN THE DOCTRINE OF THE TRINITY)」の最終章、第11章「新しい人(NEW MAN)」を勉強しました。

1.前章では、キリストがNew menを作るプロセスは改善ではなく変換であるという事を、馬をペガサスに変えることに例えた。それは極端な例であるが、自然界でも類似の現象がある事が知られている。例えばショウジョウバエにX線を当てると遺伝子の変化や突然変異が起きることが知られている。ただしそれが生き残るかどうかはいわゆる「自然の選択」による。

2.数百万年前、巨大な重装備した生物が現れた。それらは益々進化して重装備していくだろうと思われた。しかしそれは間違いであった。しばらくすると巨大な動物は絶滅し、小さな、裸で、何の武器も持たない、ただ頭脳だけが少し良い動物が現れた。彼らはその頭脳を使って、以前の怪獣よりももっと強力な力を持ち、今やこの星の全てを征服しつつある。キリストがNew menを作る時の過程は、このように過去のものが改善を繰り返して進化するのでなく、過去の過程からは予想もつかない展開になるという意味で自然の進化に似ている。

3.2000年前、一人のNew manがパレスティナの地で誕生した。それは、これまでの自然のプロセスに依らない全く新しい方法で誕生した。つまりキリストこそNew manの原点なのだ。彼は自分の意思でこの世にやってきて、この世に新しい命Zoeをもたらした。そしてそれを血筋として受け継いで行くのではなく、Good infectionによってそれを広めていく。人々はそのinfectionを個人的な接触によって受け取る。そしてキリストの内で新しくなる。

4.このinfectionによる伝達の方法は、血統による伝達よりも明らかに早い。しかしその歴史はわずか2000年であり、人類の長い歴史に比べればほんの一瞬に過ぎない。世の中にいろいろな争い事や不都合なことが起こっているのはinfectionがまだ十分でないためで、体力の無い子供が病気にかかるようなものだ。New menはすでにこの方法で、あなたの回りにたくさんいる。ただしそれはあなた方が期待するようないわゆる「宗教家」ではなく、肌の色や、性別、階級、年齢、宗教と言ったバリヤーを超えて、あなた方は彼らをすぐに認識することが出来る。

5.New manになるという事は、いわゆる「自我」を捨ててキリストの内に入ることだ。そうすることで聖書が教えているように神の意思が我々の意思となり、キリストが考えるように我々も考えるようになる。その働きは料理をするときの塩の働きの様だ。塩それ自体はただ辛いだけであるが、料理にそれを加えることにより素材のうまみをよりいっそう引き立たせる。塩と違うところは、塩は入れすぎると素材のうまみを台無しにして、ただただ塩辛くするが、キリストはいくらたくさん加えてもその味を損なうことは無い、つまりその人の「真の人格」を引き立たせてくれることだ。

6.New manになるために、あなたは真に「自我」を捨てなければならない。いわば「めくらめっぽう」捨て去り、ただキリストのみを求めることだ。そのときキリストはあなたに真の「人格」を与えてくれる。あなたの野望とか、好きなことをしたいという日常の願いや、最終的には肉体すべての死、あなたの存在を支えている資質の全ての死を受け入れることによって永遠の命に至ることが出来るでしょう。何物も残してはいけない。あなたがあきらめずに持ち続けているもので、あなたの物は何もない。あなたの内にあるもので死なないものは、死からよみがえることは無い。そこには結局嫌悪、孤独、絶望、怒り、破滅、堕落しか見つからない。しかし、キリストを求めるならば、神を発見し、神にすべてを任せるでしょう。

以上でこの本を終わりましたが、みなさんはどのようにお感じになりましたでしょうか。感想を投稿して頂けると幸いです。


5月はゴールデンウィークがありますし、教会の行事も盛りだくさんですのでお休みです。
次回は、2016年6月5日(日曜日)午後2時からです。新しいテキストはSelma Lagerloef”Jerusalem”を予定しています。セルマ・ラーゲルレーヴはスウェーデンの女流作家で「ニルスのふしぎな旅」の著者として有名ですが、本作品はスウェーデン初のノーベル賞受賞作品です。
今回は英語をもっと楽しみたいということで小説を選びました。気楽に読んで、感想を語り合う会にしたいと思っていますので、初めての方でも、途中参加でも大歓迎です。
 
by Inoue.H