2015年1月30日金曜日

2015年1月の英語読書会



20151月の英語読書会では、MERE CHRISTIANITYBook 4「人格を超えたもの-三位一体論序説(BEYOND PERSONALITY OR FIRST STEPS IN THE DOCTRINE OF THE TRINITY)の第1章「造ることと生むこと」(Making and Begettingを勉強しました。その要旨は次の通りです。

1.   ルイスは、キリスト教の神学とその中心的な教えについて述べている。神学というと、それを拒否する人がいるが、神学は、神についての科学(the science of God)であり、神について正確な理解を持つことは大切であると述べている。

2.   ルイスは興味深い比喩を述べている。神について直感や神秘的な経験を基に述べることは、それなりに分かる。実際の海を見て感動することはある。一方神学は、地図のようなものというのである。地図は海そのものではないが、その地図がなければ安全な航海はできないし、新しい土地を発見することはできない。しかもその地図は、数多くの人の観察の集積によってつくられているのである。

3.   ルイスは、神学は実際的なもの(Practical)であるという。神学者は数百年にわたって神学を学び議論してきている。

4.   キリスト教神学の中心的な教義は、神は生み出されたもの(begotten)であって、造られたもの(making)ではない、ということである。Begetというのは父親になるということであり、create というのは、造るということである。人間も、猫も、熊も父親となる。父なる神は、イエスをbegetしたのである。したがって、イエスは神でなければならない。神は私たちを造ったのである。人間は被造物である。人間は生き、愛し、理性を働かせるから、神に最も近いのである。

5.      命には、二つのものがある。Bios Zoeである。Biosは、生物学的命である。生きるためには、食物、水、太陽などの補給が必要である。Zoeは、神の中にあり、神からいただくものである。両者は、ある類似性があるが、それは、彫像と実際の人間との違いがある。またある現実の場所の風景とその写真との違いがある。

6.      話し合いでは、次のような発言がありました。
      ルイスが神学の必要性を語るときに、実際の海を見るときの感動と海図を持ち出しているが、素晴らしい。壮大な自然を目の前にして、神を感得するというようなことはよく聞くが、それにとどまるのではなく、神について正確に理解する努力がいるということは、非常に教えられところが多い。ルイスが持つ説得力の1つですね。
      私は、神は自分を似せて人を造ったということの意味がよく分からなかった。ニケア信条でも、「イエスが神によって、Begotten」されたということが書かれているが、このルイスの章を読んでよく理解できるようになった。
      最後の文章に「我々はみな彫像なのである」とあるが、創世記2章には「神は土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命を吹き入れたられた」とあり、創造の時点で特別な存在なのではないか。
などです。


7.次回は、2015年3月1(日曜日)午後2時からです。個所は、MERE CHRISTIANITYBook 4「人格を超えたものー三位一体論序説(BEYOND CHRISTIANITY: OR FIRST STEPS IN THE DOCTRINE OF THE TRINITY)の第2章「三位一体の神」(THE THREE-PERSONAL GODを勉強します。
Native Speakerが2人も参加しているという恵まれた会です。また、翻訳を読んで参加される方もおられます。どうぞ自由にご参加ください。