2013年11月16日土曜日

2013年11月の英語読書会 English Book Club




1.      201311月3日に行われた英語読書会では、Book3「クリスチャンの行動」(Christian Behavior)の第2章「根源的な徳」(Cardinal Virtues)という箇所を学んだ。

2.      元々この書物はBBC放送の原稿であるが、放送時間が10分間であったことから、ルイスが工夫した道徳の要素であった。これまで昔からいわれてきたことは、7つの徳であった。この7つのうち4つは、根源的徳とされた。知恵(Prudence)、節制(Temperance)、正義(Justice)および勇気(Fortitude)である。
  後の三つは、神学的徳である。神学的徳については、後で説明する。
  これは、コリント人への第1の手紙13:13にある、「信仰、希望、愛」である。
   本書では、Book3の第10-12章で取り上げられている

3.      知恵(Prudence)とは、自分の行動がどういうことをするか、そしてどのような結果を生むかということを考える実践的な常識である。節制(Temperance)とは、しっかりと進み、行き過ぎないということである。正義(Justice)とは、公正(Fairness)のことであり、正直、ギブアンドテイク、誠実、約束遵守のことである。
  勇気(Fortitude)とは、二つのことを意味する。一つは危険に立ち向かうことであり、もう一つは苦しくても固守するということである。
 
4.      ルイスは、徳のある行動(Virtuous action)と徳を備えていること(Being virtuous)との違いは重要であると述べている。なぜならば、
    人は正しいことをするならば、その方法や理由は問題ではないと考えるかも知れない。嫌々したり、不機嫌であったり、世論を恐れてしたり、自己の利益のためにするかどうかは、問題にしないと考えるかもしれない。しかし、誤った理由のためになされる正しい行動というのは、徳と呼ばれる品性を養うことにならない。
    神は律法を遵守することのみを大切にすると考えている人がいるかもしれない。しかし、神はある特定の人を欲しているのである。
    徳は現世にのみ必要であると考えるかもしれない。彼岸の世界では争うことも危険もないからである。天国では正しい行動をとるというような機会はないだろう、と考えるからである。ポイントは、神はある徳を備えていなければ神の国に入ることを許さないということではなくて、重要なことは、神は人々が自己の内部に少なくともこのような品性の芽生えがなければ、天国がどんなに素晴らしいところであっても、彼らにとっては天国とはなり得ないということなのである。

5.      話し合いでは次のようなことが意見交換された。
    ルイスの「徳」重視の考え方には、カトリック的な考えが出ているように思う。ルター派では、あまり徳を積むということを救いの絶対条件にはしていない。
    本章の最後の部分に、「神は人々が自己の内部に少なくともこのような品性の芽生えがなければ、天国がどんなに素晴らしいところであっても、彼らにとっては天国とはなり得ない」ということが書いてあったけれども、なにやら厳しいですね。
    聖書の中に、たとえばペテロの第二の手紙1:5には「だから、あなたがたは、力を尽くして信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には信心を、信心には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい」とあり、「徳」という言葉が出ている。
    ルイスはテニスプレイヤーを例にとり、たまたまよいショットが打てたからといって、それでそのテニスプレイヤーを認めることはできないと言っている。日頃の修練を重ねてよいQuality を持つことが大切であると述べている。これはとても意味がありますね。
    美空ひばりの「柔」という歌にも、日頃の立ち振る舞いが大切だという歌詞があったように思う。これは、心技体の大切さを歌ったものなのでしょう。
    日本には、「清濁併せのむ」ということが人柄の大きさを示す言葉としてあるが、これはルイスにとってはどうなるのでしょうかね。
    教会の交わりの中を考えると、ルイスのあげた「知恵、節制、正義、勇気」の徳を積んだような人は大切な役割を果たしますよね。
などの意見があった。

6.   次回の英語読書会は、2013121日午後2―3時半です。
  Book 33章「社会道徳」(Social Morality)に入ります。
  英語が得意でなくてもどうぞご参加下さい。
  Mere Christianity の訳本を読んで参加する方々もいます。