2013年1月31日木曜日

英語読書会20130106「Mere Christianity」4章

 
1. 2013年1月の英語読書会では、「Mere Christianity」Book1第4章「法則の背後にあるもの」(What Lies Behind the Law)という箇所を学んだ。
 
ここまでの要約は、石や木などのように自然が法則によって支配されるというときの法則は、私たちが観察する実際の事実以上の何物でもないが、人間の場合は異なる。
「人間性の法則」あるいは「正と悪の法則」というものは人間の現実の行動を越えたもの、私たちが作り出したものではなくてそれに従わねばならないということを私たちが知っているものである。では、このことは私たちが住んでいるこの宇宙とどのようなかかわりがあるだろうか。
 
2. おおまかにいって宇宙について2つの考え方があった。
① Materialist view (唯物論的考え方)
② Religious view (宗教的考え方)

この二つの考え方のうち、どちらが正しいかを科学が示すことはできない。科学の仕事は事物を観察することであって、その背後に何か別のものが存在するのか或いはしないのかというのは科学の問題ではない。
 
3. 問題は次のようになる。私たちが知りたいことは、宇宙は全くの偶然から今のようなものになっているのか、それともその背後にある力がそうさせているのかということである。もしその力が存在するとすれば、それは単に事実を観察しただけでは見出すことができない。唯一事実の背後にそのような力が存在することを知りうるケースは私たち人間そのものを観察する以外にない。
 
4. 逆の言い方をすると、宇宙の外に支配する力があるとすれば、それは宇宙の中の事実の1つとして見えるはずがない。建築家が家の中の壁や階段などの家の内部のものになれないように。その力は私たちの内にあり、ある特定の仕方で行動するようにと働きかけている。
 
5. 青いユニフォームを着た人が小さい紙包みを家々に配っているのをみて、私があの中には手紙が入っているのだと推定したとする。その理由を尋ねられたら私は他の人宛の包みの中を見てはいないが、開けるのを許されている自分宛の包みの中に手紙が入っていることから推察しているのだと答えるだろう。
 
6. 自分が開けることを許されている唯一の包みはManであり、特に私自身という人間の中に見出す手紙は何を告げているか。そしてその手紙の送り主がa Power behind the facts, a Director, a Guideである。今迄の所私が言いたいのは何物かが宇宙に指示を与えており、それが私の中にあって、善をなすように私を動かし、悪を行うと自責の念と不快感を感じさせるということである。この何者かは心とか精神だと考えられる。ほかに私たちが知っているのは物質だけだが、それが指示を出すとは考えられないからだ。
 
7. 話し合いでは次のようなことが意見交換された。
① 著者は宗教的な見方の観察の根拠が自分自身の心の世界であるという叙述は大変興味深い。
 
② 宗教は非科学的であるという批判があるが、「その通りです」ということである。宗教は証明できないものなのだから。
 
③ サルの研究が進めば、サルにも、ルイスの論ずる「The Law of Human Nature」のようなものが発見されるかもしれない。ルイスは、そのことを否定はしていないと考える。
 
④ かつてNHKのドキュメンタリーで、一匹のバッファローがライオンに襲われるところがあり、そのバッファローは抵抗する力を失いかけるのだが、仲間が大挙してそのライオンに向かっていくと、ライオンは逃げ出す。抵抗する力を失いかけたバッファローが元気に立ち上がる。助けに向かったバッファローは、母性本能によるものではなくて、自分の危険を顧みずに立ち向かう姿が感動的であった。これを見ると、もしかしたらバッファローの世界の「The Law of Human Nature」が存在しているのかもしれない。
 
⑤ 植物にもマインドがあるような気がする。雑草は、葉を広げていくがその下の芝生は日
が当たらないから死んでしまう。それは自分の生育のために有利になる。また、日陰にあったものがいつの間にか日向に移っている。そのような興味深い世界がある。

⑥ 科学も仮説を立てて、進んでいく。そしてある時に検証する。しかし、そのアプローチは宗教の世界に近いのではないか。
 
⑦ また、今後の勉強会の運営方法として、Book2からは、討議の時間をもっと増やしたいという意見があった。それで、Book2からは、1時間半のうち、前半45分と、後半45分とを分け、後半は、議論、話し合いに充てることとした。また、二人のNative Speakersがいらっしゃるので、もっと積極的に議論に参加することができるように心がけることとしたい。

8. 次回の英語読書会は、2013年3月3日午後2時―3時半です。英語が得意でなくてもどうぞご参加下さい。Mere Christianity の訳本を読んで参加する方々ももいます。
 
by masujima